smc PENTAX-A 1:2.8/135

PENTAXマニュアルフォーカスシリーズ最後の普及型135mmレンズ。
F2.8と明るく軽量でナチュラルな描写。逆光にメチャクチャ弱い。
4群4枚で明るさF2.8を実現しており、画質的にはsmc PENTAX-M 1:3.5/135の方がシャープで硬い印象。
悪コンディションでは頼りになる一本です。

TAKUMAR 135mm/F3.54群5枚300g
Auto TAKUMAR 135mm/F3.54群5枚310g
Super TAKUMAR 135mm/F3.54群5枚343g
Super-Multi-Coated TAKUMAR 135mm/F3.54群5枚343g
smc PENTAX 135mm/F3.54群4枚325g
smc PENTAX-M 135mm/F3.55群5枚270g
smc PENTAX-A 135mm/F2.84群4枚340g
smc PENTAX-FA 135mm/F2.8 [IF]7群8枚375g

1/4sec, F2.8
このレンズは、開放近辺ではとにかく青の収差がすごい。
以下、すべてISO400。
1/2sec, F4
F4まで絞り込むと、青は急激に目立たなくなる。
絵は周辺部まで比較的シャープだ。
1sec, F5.6
F5.6まで絞り込むと、青はほとんどない。
しかし光芒が目立ってくる。8枚絞り羽根でほとんど円形なのだが。
2sec, F8
周辺部まで非常にシャープ。だが光芒はますます強く主張する。
4sec, F11
ほぼ最高解像度と言ってもよいだろう。
ただ実際の撮影でここまで絞る局面はほとんどないだろう。
8sec, F16
この辺りから、回折の影響で画質の低下が目立ってくる。
15sec, F22
通常の写真撮影でここまで絞ることはないだろう。
画質もよくなく、光芒ばかりがうるさく目立つ。

点光源の光芒を目立たなくするにはF2.8〜F4くらい、解像感を重視するならF5.6〜F11くらいだろうか。
実戦的には、開放撮影は厳しい印象。
しかもこのレンズ、逆光に滅法弱くて、状況を問わずフレアが出まくる。
明るく軽くてシャープな反面、なかなかのクセ玉だ。

反対に、smc PENTAX-M 1:3.5/135は優等生タイプで破綻がなく、色収差も少なく、あまり個性がない。


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