神奈川臨海鉄道の横浜本牧駅からスイッチバックする形で、かもめ町から豊浦町の国際埠頭へと延びる貨物線が国際埠頭専用線です。
近年はメキシコ産工業岩塩輸送(上越線・渋川駅まで)のみに使われていたようです。
国際埠頭付近の日本農産工業へ日本農産工業専用線が存在したようですが、1991年5月に廃止済み、既に痕跡がなくなっているはず。
国際埠頭専用線が2005年7月で運行廃止されたという情報を聞き、現状を確認するために出かけました。
■神奈川臨海鉄道 - 国際埠頭専用線 (2007/02/04)■
神奈川臨海鉄道の横浜本牧駅からスイッチバックする形で、かもめ町から豊浦町の国際埠頭へと延びる貨物線が国際埠頭専用線です。
近年はメキシコ産工業岩塩輸送(上越線・渋川駅まで)のみに使われていたようです。
国際埠頭付近の日本農産工業へ日本農産工業専用線が存在したようですが、1991年5月に廃止済み、既に痕跡がなくなっているはず。
国際埠頭専用線が2005年7月で運行廃止されたという情報を聞き、現状を確認するために出かけました。
■横浜本牧駅■
A地点 Leica M8 + Summicron 50mmF2 [2007/02/04 13:40] |
A地点 Leica M8 + Summicron 50mmF2 [2007/02/04 13:41] |
まずは起点の横浜本牧駅です。
左写真正面側が北方向で、根岸方面は背後になります。
この辺りは数年前と変わりなし。廃止されたと言っても線路が撤去されることもなく、車止めが打たれているわけでもなく。
右写真は背後側で、いきなり道路を横断して線路が続いていきます。
Leica M8 + Summicron 50mmF2 [2007/02/04 13:44] |
Leica M8 + Summicron 50mmF2 [2007/02/04 13:45] |
変わりないとは言っても、レールは埋もれ気味・・・。
そして沿線には列車時刻表が貼り出されています。
末期には1日1往復以下の運転だったようですが、1日に3往復も運行されていた時代もあったのですねぇ。
その筋の人なら、この時刻表を真に受けて一度は待ち受けしたことがあるのではw
B地点 Leica M8 + Summicron 50mmF2 [2007/02/04 13:46] |
Leica M8 + Summicron 50mmF2 [2007/02/04 13:49] |
どんどん進んでいくと、三菱重工前の直線に入ります。
この辺りは、道路を挟んで本牧線と併走しています。
左写真に見える歩道橋は、横浜本牧駅の南端を跨いでいて、絶好の撮影ポイントです。
C地点 Leica M8 + Summicron 50mmF2 [2007/02/04 13:54] |
D地点 Leica M8 + Summicron 50mmF2 [2007/02/04 13:57] |
三菱重工の工場を迂回して、ぐるっと90度ターンして東に向かいます。
そして再び直線(写真右)。
写真を見れば分かるとおり、この辺りは雑草や枯れ草がすごい。
まさに廃線の雰囲気です。
E地点 Leica M8 + Biogon ZM35mmF2 [2007/02/04 14:08] |
Leica M8 + Biogon ZM35mmF2 [2007/02/04 14:09] |
錦町は三菱重工がめいっぱい占有していましたが、かもめ町は中小企業の集合体。
ここを90度ターンすると、その名の通り「中小企業団地前」バス停があります。
この町工場的な中小工場の集合というのは、川崎や京葉ではあまり見られない形態。神戸港の臨海部を思い出します。
右写真は三菱重工の大型クレーン。
F地点 Leica M8 + Summicron 50mmF2 [2007/02/04 14:25] |
F地点 Leica M8 + Summicron 50mmF2 [2007/02/04 14:43] |
F地点の、南本牧大橋下。
国際埠頭線はこのカーブをクリアすると、まっしぐらに国際埠頭末端まで直線。
・・・なのですが・・・、なんと国際埠頭入り口に扉が設置されていて、完全に立ち入り禁止ですorz
以前は、埠頭末端近くまで立ち入りできたのですが。。。
ということで、これじゃ手も足も出ません。探索終了。
F地点 Leica M8 + Biogon ZM35mmF2 [2007/02/04 14:33] |
F地点 Leica M8 + Super Wide Heriar 15mmF4.5 [2007/02/04 14:37] |
対岸の南本牧埋め立て地を。
国際埠頭は高さ2メートル以上の防波堤で覆われているので、カメラだけ伸ばしてめくら撮りしてみました。
ちなみに、この南本牧大橋も鉄格子で完全封鎖、立ち入り禁止ですorz
国際埠頭専用線、運行は廃止されていますが、設備は休線状態のようです。
とは言っても現在は沿線に分岐もなく、国際埠頭からの塩輸送だけが頼みでしたから、復活の可能性は著しく低いのではないかと。。。
沿線は再開発の可能性もあまりなさそうで、緊急に線路が撤去されてしまうこともないかと思いますが。
■国際埠頭 (2004/11/17)■
F地点 PENTAX *istD + FA43mmF1.9 [2004/11/17 15:36] |
2004年11月に国際埠頭を訪れたときの写真。
このときは国際埠頭のかなり先の方まで制限なく立ち入ることができた。
PENTAX *istD + FA 1:1.9/43mm Limited (1/90 F6.7 ISO200) [2004/11/17 15:44] |
PENTAX *istD + FA 1:1.9/43mm Limited (1/90 F6.7 ISO200) [2004/11/17 15:44] |
これが国際埠頭専用線の末端部。
左写真は、末端部から北方向(横浜本牧駅方向)を見たところ。
右写真は、末端方向を見たところ。
ここから先は一般人立ち入り禁止区域になっていましたが、線路が3線に分岐しているのがわかるでしょう。