35mm版カメラにとってはポートレートレンズである85mmクラスの実写テスト。
*istDに付けると換算135mm相当の画角になり、望遠レンズクラスと言える。
PENTAXのポートレートレンズクラスを比較撮影。
すべて*istD、ISO400、RAW撮り、WBは白色蛍光灯、三脚使用、フィルタなし。
拡大画像は等倍画像から切り取り、全体画像は1500*1000pixelsに縮小。
現像はPENTAX純正のPHOTO LaboratoryでJPEG化、画像切り取りや縮小はPhotoshop Elements3.0Jを使用(ほとんど画像加工はしていない)。
smc PENTAX-A☆85mmF1.4は、マニュアルフォーカス時代の☆(スター)レンズ。
実写では青の収差が目立つ。これは以前から知られているとおり。
F2.8でJPEGのファイルサイズが最大になる(解像度が高いほど圧縮率が下がり、ファイルサイズは大きくなる傾向にある)が、それでもSMCTakumar85mmF1.8よりファイルサイズが小さい。
SMC Takumar85mmF1.8は、PENTAXのM42マウント最後の85mm。
SuperTakumar85mmF1.9→SMCTakumar85mmF1.9→SMCTakumar85mmF1.8と進化してきたレンズで、この光学系はそのままKマウント化されてsmc PENTAX85mmF1.8となっている。
実写では、開放では柔らかい描写であるが、絞り込むごとに解像度が上がり、F4以上でA☆85mmのJPEGファイルサイズを上回ってしまう。
SMCTakumar85mmF1.8の特集ページ
MC Jupiter-9はソ連製の有名なレンズ。M42マウント版の現行品で、Lytkarinogo Zavod Opticheskoe Stekla(ルトカリノ光学レンズ工場)製のマルチコーティング。新品(2002年製造)。
ライカLマウントの前期型白鏡胴と後期型黒鏡胴も持っているのだが、こちらはかなりカッシリ写っていて、まるで別物の印象。
古くなるほど高性能かも。
第二次世界大戦の戦勝でツァイスイエナの工場を入手したソ連が、そのままツァイスレンズを独自ブランドで生産したものらしい。
終戦直後はクラスノゴルスク工廠で、その後レーニン兵器工廠で、近年はルトカリノ光学レンズ工場で生産されたが、M42マウント版は比較的最近のはず。
以下、ライカLマウント版のKrasnogorskii Mekhanicheskii Zavod(KMZ:クラスノゴルスク工廠)製の初期型ЮПИТЕР-9(Jupiter-9; 1958年製; П(シングルコーティング))を参考に。ネガからのスキャンで画質はいまいち。
BESSA-T101 + Jupiter-9 8.5cm/F2 (1/125 F2.8 ISO200) [2004/06/13 11:10] |
BESSA-T101 + Jupiter-9 8.5cm/F2 (1/125 F2.8 ISO200) [2004/06/13 11:10] |
Tamron SPAF28-75mmF2.8 XR Di LD AL (A09)は、性能に定評のあるデジタル対応大口径標準ズーム。